販売促進ノウハウ
公開日: 2018-01-22
個別のメッセージで心をつかもう!顧客を動かすパーソナライズド動画とは?
インターネット環境の発達にともない、ユーザーの価値観はますます多様化しています。そのため、プロモーションにおいて、ユーザーデータを活用して個別のニーズに応えていくことの重要性は、ますます高まっているといえるでしょう。実際に、インターネット上の行動履歴を収集・活用して、その人に合った広告を表示していくパーソナライズド広告は、すっかり一般的となりました。
こうした潮流のなかで、近年特に注目を浴びているのが「パーソナライズド動画」です。ここでは、このパーソナライズド動画を活用して顧客を動かす方法を解説します。
パーソナライズド動画って何だろう?
パーソナライズド動画とは、いくつかの動画素材を個別にカスタマイズして、そのユーザー専用のメッセージを配信する手法。個別のニーズに応えることができるパーソナライズ性と、動画という情報をわかりやすく伝える手法を組み合わせたものです。
個別にカスタマイズした動画を配信すると聞くと、「そんなことができるのだろうか」と思われるかもしれませんが、ユーザーのデータを準備して専用の配信システムを用意することで導入することが可能です。近年では、パーソナライズド動画の制作・配信システムを提供するサプライヤーも増えてきているので、導入しやすい環境が整ってきたといえるでしょう。
パーソナライズド動画を活用すれば、例えば、その人の好みに合った住宅や洋服の紹介、ポイントの獲得状況についてなど、個別性が高い情報も動画で配信することが可能となるのです。
さまざまなプロモーション課題に使える!パーソナライズド動画の活用シーン
パーソナライズド動画の魅力のひとつに、活用シーンの多彩さがあります。個人のニーズが多様であるということは、それに応えるパーソナライズド動画の活用シーンも多様なのです。プロモーションはもちろん、社内教育にも利用することができます。ここでは、その使い方の例を紹介しましょう。
シーン1:個別動画でユーザーのロイヤリティアップ!パーソナライズド動画を活用したプロモーション
パーソナライズド動画は、文字や画像だけでは伝わりづらい質感や動きを動画で表現するとともに、個別のニーズに対応できるというメリットがあります。そのメリットを活かして、多くのプロモーションに活用されています。例えば、「誕生日にその人に合った商品を提案する」、「その人にの特性にマッチする、おすすめの音楽や動画を提案する」、「その人のポイント数に応じた特典を紹介する」といった活用例があります。
イギリスのお菓子メーカーCadbury社では、このパーソナライズド動画を活用して、プロモーションの成果を飛躍的に高めました。同社では、インドにおけるブランドの認知とチョコレートギフト市場のシェア拡大を課題としていました。そこで、Facebookコネクタを活用してタイムライン上の写真や名前を取り込んだパーソナライズド動画を自動作成し、チョコレートとともに動画をプレゼントできるプロモーションを実施。動画を最後まで視聴する完全視聴率は90%にのぼり、SNS上で広く拡散されたそうです。
SNSを利用したプロモーションは多数の事例がありますが、パーソナライズド動画を活用することで、そのほかのプロモーションとの差別化になり参加率も高まるでしょう。
シーン2:従業員のレベルに合わせた、パーソナライズド動画教育
パーソナライズド動画を従業員の教育に活用するのも効果的です。従業員の能力・状況に合わせて、個人のレベルに合った教育動画を配信していくのです。
例えば、アルバイト、新入社員、一般社員、マネージャーでは、教育内容が異なるので、それぞれの役職・社歴に応じてパーソナライズド動画を作成していく方法があります。ほかにも、店舗を展開している企業なら、本部から各店舗のエリア特性や経営状況に応じたアドバイス動画を配信していくといった方法が可能です。
プロモーションはもちろん、従業員の教育にも使えるパーソナライズド動画
パーソナライズド動画は、個別のニーズに、動画というわかりやすく説明できるツールで情報発信していく手法です。「あなた専用の動画」はインパクトの強いプロモーションとなり、自社へのロイヤリティアップや集客が期待できます。さらに、個人の課題に合った教育動画を配信して従業員の教育に利用することもできます。使い方が多彩なパーソナライズド動画を、プロモーションや従業員教育に活用してみてください。