オフラインマーケティング
公開日: 2018-02-27
エリアマーケティングを始めたい!最初に押さえておくべき3つのポイント
マーケティングの切り口にはさまざまなものがありますが、なかでもエリアに対応した売れる仕組みづくりを行うのがエリアマーケティングです。ここでは、エリア販促・エリア集客で成功するために、商圏を把握する重要性とその方法を解説します。
エリアマーケティングで押さえるべきポイントは3つ
エリアマーケティングは、「自社のターゲットがどこに多く住んでいるのか」や「そのエリアにはどういった売り方が効果的か」を把握し、それを踏まえた戦略を立てるための手法です。そこで重要となるのが、エリアごとの現状把握・商圏の見極め・広告戦略の3つです。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
エリアで見た自社の現状把握
エリアマーケティングを行ううえでまず大切なのは、ターゲットとなる商圏の人口構成をチェックし、自社顧客の人口構成と照らし合わせることです。そうすることで、エリア内での自社の現状が把握できます。
ターゲットとする商圏の人口規模が大きいにも関わらず、自社顧客の数が追いついていない場合は、集客施策を強化することでさらに顧客を増やせると判断できます。また、現状の集客施策では、商圏に住むターゲットに対し、アプローチしきれていないという課題も発見できるでしょう。
強化すべきエリアを特定しないまま販促を続けてしまうと、本来売上につながるはずのエリアに最適なコストを投下することができません。エリアマーケティングを行い集客強化すべきエリアを見極めることで、投資対効果の高い販促施策が実現できるのです。
自社が理想とする商圏の見極め
エリア販促を成功に導くためには、現状分析だけではなく、理想とする商圏の見極めも欠かせません。また、理想の商圏を探るためには、競合の現状把握も重要なポイントとなります。
理想の商圏を見極めるために、エリアマーケティングでは、「ハフモデル」という考え方が重要視されます。ハフモデルでは、「消費者は大きな店舗に足を運ぶ傾向がある。ただし、距離が近いほうに足を運ぶ」と考えられています。
まずは人口構成を把握したうえで、競合の店舗をプロットしてみましょう。すると、店舗の位置から競合店がどのようなエリア集客を行っているかを分析することができます。ハフモデルの考え方からすると、消費者は近くて魅力的な店舗に足を運ぶ傾向にあるため、競合の店舗に近いエリアの販促は強化しないという判断もできるかもしれません。
プロット上から見極められる理想の商圏に対し、販促・集客を強化することが、エリア販促を成功に導く近道だといえるでしょう。
エリアごとの目標達成に向けての広告戦略
エリアを切り口とした自社の現状と、自社が理想とする商圏が見極められれば、そこに数値目標を立てることができます。人口構成と自社顧客の現状における乖離、さらには商圏に存在する競合の状況から、そのエリアでどれだけのターゲットを顧客化するか、数値化した目標が立てられるのです。
目標となる数値がはっきりすれば、広告戦略を組む際にも適切なコストを見極めやすくなります。エリアに特化した販促・集客では、ポスティングや折込チラシが有効な手法。また、特定のエリアにターゲットを絞ってインターネット広告を配信する方法もあります。狙った商圏だけに広告を配信すれば、コストを最適化した広告戦略が組めるでしょう。
現状把握から広告戦略に至る3つのポイントを意識することで、これまで見えてこなかった販促・集客の強化ポイントが見極められます。その結果、より効率的に販促・集客が行えるだけでなく、必要な部分にコストを投下することができるのです。
国勢調査から人口統計や人口分布などを調べる
人口統計や人口分布はどのように調べればいいのでしょうか。そんなとき、活用できるのが国勢調査です。国勢調査の結果は無料で利用できるので、コストを抑えたい場合には欠かせない情報源となるのです。
国勢調査の結果を見れば、人口統計や人口分布だけでなく、世帯や年齢、就業状態なども把握できるため、市場の状況をより深く掴むことができます。これらの統計情報を活用しながら、自社の現状を知り、理想の商圏や競合の集客エリアを導き出してみましょう。
エリアを切り口とした「施策の選択と集中」がポイント
エリアをマーケティングの切り口にした場合、さまざまな現状が把握できます。たとえば、投下しているコストと人口構成がマッチしていなかったり、競合が集客強化しているエリアだと知らず、自社でも同じように販促強化エリアに指定してしまっていたりといった問題点も発見できるかもしれません。現状を知ることで、エリア販促の課題も見えてきますし、具体的な目標設定も可能になります。
どのエリアで販促・集客を行うのが最も効果的で効率的なのか。施策の選択と集中が実現できるエリアマーケティングの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。