お客様になんらかのアイテムをプレゼントすることで、商品購入や来店を促す「ノベルティ」。マーケターや販促担当者の皆さんにとってはおなじみの販促手法ですが、本当にお客様に喜ばれるアイテムをプレゼントできているでしょうか?
毎回新しいノベルティのアイデアを考えるのは簡単ではなく、ついつい前例を踏襲してしまいそうになるもの。こうした理由もあってか、なかには「誰が喜ぶの?」と思うような「がっかりノベルティ」も少なくないのが実状です。企業や商品のイメージを大きく左右する可能性もあるだけに、お客様に喜ばれないノベルティは、販促どころか逆効果にもなりかねません。
今回は、そんな販促担当者の悩みを解決するべく、「愛されるノベルティってどんなもの?」というテーマでアンケート調査を実施。受け取ってもらいやすいノベルティとはどんなものか、名入れノベルティは有効なのかなど、販促担当の皆様が日々疑問に感じていることを聞いてみました。
日々ノベルティの効果に頭を悩ませる販促担当の皆様必見のアンケート結果、さっそく見ていきましょう!
有効回答数…879件
年代比…20代:8% 30代:24% 40代:35% 50代:27% その他:6%
男女比…男性:47% 女性:53%
調査対象:独自パネルによるインターネット調査
期間:2016年3月3日~2016年3月11日
せっかくノベルティを製作しても、肝心のお客様に受け取ってもらえないのであれば効果はありません。今回のアンケートに際して、まずは「ノベルティを受け取りますか?」という質問をしたところ、以下のような結果となりました。
【質問】ノベルティを受け取りますか?
・受け取る:60%
・モノによる:37%
・受け取らない:3%
無料で配布しているものとはいえ、40%のお客様は無条件で受け取るわけではないという結果に。さらに「モノによる」と回答した37%のユーザーに「どのようなノベルティーなら受け取りますか?」と尋ねたところ、以下のような結果になりました。
【質問】どのようなノベルティーなら受け取りますか?
大多数を占めたのは「実用的なモノ」という回答。確かに実用品はお客様の年齢や性別、好みなどに左右されにくく、誰に渡しても喜ばれやすいという特徴があります。受け取ってもらう可能性をアップさせるという目的なら、やはり実用的に使えるものを選択したほうがいいのかもしれません。
「実用的なモノ」といっても、具体的にはどのようなものを選べばいいのでしょうか。ここでは、以下の8つの選択肢のなかから「あなたがもらって嬉しいと思えるノベルティはどのようなモノですか?」という質問をしてみました。
・クリアファイル・ボールペンなどの「文房具」
・衣料用・台所用洗剤やハミガキなどの「日用消耗品」
・クッキングペーパーやラップなどの「調理関連消耗品」
・エコバッグやエコカイロなどの「エコグッズ」
・冷却シートや入浴剤などの「リラックスグッズ」
・タオルやハンカチなどの「生活雑貨」
・タンブラーやブランケットなどの「日用雑貨」
・シリコンスチーマーやまな板シートなどの「キッチン雑貨」
・その他
【質問】あなたがもらって嬉しいと思えるノベルティはどのようなモノですか?
意外なことに、ノベルティの定番だと思われていた「文房具」は2位という結果に。
代わってトップに輝いたのが、衣料用・台所用洗剤やハミガキ用品などの「日用消耗品」です。また、クッキングペーパーやラップなどの「調理関連消耗品」が3位にランクインするなど、生活に密着した日用品には根強い人気があることがわかりました。
確かに、日常的な消耗品は誰でも必ずどこかで購入するもの。そういう意味では、「日用消耗品」や「調理関連消耗品」は最も実用的で、誰にとっても喜ばれるアイテムなのかもしれません。
根強い人気があるとはいえ、ノベルティの選択肢が日用品しかないというのも心許ないものです。キャンペーンの内容によっては他の選択肢を試してみたい場合もあるかもしれません。ここでは、そんなノベルティの選択肢を広げる場合に備えて、お客様に喜ばれない(選ぶべきでない)ノベルティの特徴について考えてみましょう。
以下の6つの選択肢のなかから「あなたが今までに受け取ったノベルティで不満に思ったことはどのような点ですか?」という質問をしたところ、以下のような結果となりました。
・品質に対しての不満(安っぽい、すぐに壊れたなど)
・使い道がない
・持ち歩きに対しての不満(大きい・かさばる・重たいなど)
・企業名の印刷が大きすぎて外で使えなかった
・オリジナリティがない、ありふれたものだった
・その他
【質問】あなたが今までに受け取ったノベルティで不満に思ったことはどのような点ですか?
最もお客様に嫌がられるのは、そもそも「使い道がない」ノベルティという結果に。先ほどのアンケート結果にもありましたが、やはり実用性がないアイテムが喜ばれることは少ないようです。
また、同じくらいの票を獲得して2位となったのは「品質に対しての不満」というご回答。一般的に無料で配られるノベルティはコストをおさえて大量に作ってしまいがちですが、あまり安っぽいものも大きな不満を呼ぶ原因になりそうです。費用対効果という視点はもちろん大切ですが、費用をそれほどかけず、かつ安っぽく見えないようなアイテムを探すのも、愛されるノベルティ作りのためには大切なのかもしれません。
企業のブランディングや販売の最後のひと押し、サンプリングなど、ノベルティを製作する目的はさまざま。では、ノベルティは販促において、どの程度その役割を全うしているのでしょうか。
ユーザーに「受け取ったノベルティに印刷されている企業名(サービス名)は覚えていますか?」という質問をしたところ、以下のような結果となりました。
【質問】受け取ったノベルティに印刷されている企業名(サービス名)は覚えていますか?
なんと、全体の66%にあたるユーザーは、ノベルティを受け取ってもそれがどの企業のものであるか気が付いていないという結果に。これは、販促担当者にとっては少しショッキングな結果かもしれません。
さらに「あなたはノベルティ欲しさに商品を購入したことがありますか?」という質問に対しては、以下のような結果が出ています。
【質問】あなたはノベルティ欲しさに商品を購入したことがありますか?
こちらも、ノベルティがきっかけで商品を購入したというユーザーはたったの39%という結果に。半数以上のユーザーにとって、ノベルティは商品購入のきっかけにならないと考えると、こちらも少々ショッキングな結果と言えるかもしれません。
ただ、ここで注目してみたいのは39%にあたる「はい」と答えた人々です。「はい」と回答した人々に「具体的にはどのようなノベルティだったか」という質問をしたところ、自由回答として以下のような結果が出ました。
【質問】どのようなノベルティが欲しくて商品を購入しましたか?
・有名なキャラクターが印刷されたコップやタッパー
・アイドルのクリアファイル
・ポテトチップス専用トング
・カップアイス専用ふた
・コンプリートする必要のあるコレクションアイテム
・酒類に付いている缶詰
・同じような商品の場合は、ノベルティが付いている方を買ってしまう
アンケート結果を見ていくと、キャラクターやタレントなどとタイアップしたグッズや、「ポテトチップス専用トング」などのように商品と深く関わりのあるグッズ、ペットボトル飲料のおまけのような複数の種類があってコンプリート欲を刺激するようなアイテムは販売促進に効果的なノベルティと言えそうです。また、購買直前の最後のひと押しという点に関しても、同じ売り場にあるノベルティが付いている商品と付いていない商品であれば、ノベルティを付けることで差別化が可能ということになりそうです。
アンケート結果を全体的に見ていくと、お客様に愛されるノベルティには「実用的な日用品」のほかに、「高品質」なものや「タイアップ」「コレクション性のあるもの」「本製品と関連したもの」といった、いくつかの共通項があることがわかってきました。
もちろん、こうした完全オリジナルのノベルティを製作するのは莫大な手間とコストがかかるもの。コストをおさえたい場合は「日用消耗品」や「調理関連消耗品」といった実用的な既製品に名入れすることで、十分に効率的なノベルティを製作することもできるでしょう。
ライオン株式会社では、おなじみのライオン製品にオリジナルのプリントを入れたノベルティをご提供しております。ノベルティ製品のカタログやサンプルも無料でご提供しておりますので、ぜひ一度お問合せください。