販促担当者にとって、プロモーションやマーケティングの知識は必要不可欠。部署に配属された後は、上司や先輩社員から知識を得たりやり方を真似たりすることで、ひととおりの日常業務は担当できるようになるでしょう。しかし、効果を導き、販促で結果を残すためには、体系化された知識を持っているに越したことはありません。
また、販促を行う中ではライバル企業の存在も視野に入れなければなりません。資格を取り、スキルアップを目指すことは、競合他社との競争に勝つための重要なポイントともいえるでしょう。ここでは、販促担当者が押さえておくべき資格のラインアップをご紹介します。
単純に企業の広告宣伝をするだけでは物が売れにくくなったこの時代。以前よりも戦略的なセールスプロモーション展開が求められています。プロモーショナル・マーケターの資格を取れば、体系立てたプロモーションの企画立案に欠かせない知識を得ることができます。
具体的な資格取得のメリットとしては、「より大きな業務推進能力を持つ職能の形成」や「セールスプロモーション能力の客観的証明」「業務に対する高いモチベーションの形成」が挙げられます。
広告会社やSP会社、印刷会社の営業担当や企画担当者にとって、短期間で体系的なプロモーション計画のプロセスを学べる資格となっています。
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティング理論や知識はもちろんのこと、実務知識や実務事例を習得できる資格です。マーケティングの場面で求められる、戦略立案・意思決定をはじめ、業務管理や判断業務、マーケティング業務の運営やルーチンワークを担当するスキルが身につきます。
企画や戦略を組む際には、消費行動をはじめ市場細分化や価格戦略など、多岐にわたるマーケティング知識を発揮する必要があります。また、マーケティングの世界は、日々変化していますので、最新情報や時事ネタを知っておくことも重要なポイント。マーケティング・ビジネス実務検定は、そういったマーケティング理論の全体像を掴むために役立つ資格です。
販促の目的は、ターゲットとなるお客さまの商品購入や店舗への来店を促すこと。そのためには、さまざまなSPツールを作成する必要があります。チラシやポスターをはじめ、Webサイトやスマートフォンサイトなど、お客さまにメッセージを届け、アプローチするツールはたくさんあります。
購買意欲をそそる色味や信頼性を増す色味など、デザイン的に色が及ぼす心理的な影響はとても重要な要素。色の知識を得ることで、訴求力が高く人の心に届くツールを企画し作成することができます。
カラーコーディネーターと色彩検定、どちらも色の知識が身につく資格です。学術的・工業的な分野に強いとされるカラーコーディネーターか、ファッション分野に強いとされる色彩検定か、携わる分野に応じて取得する資格を選択するようにしましょう。
マーケティング分析を行ううえでも、色味の知識は必要不可欠。自社のお客さまにとって、「どちらの色味の訴求力がより強いのか?」「どの色味のデザインで購入数が伸びるのか?」など、効果検証をする際にも、色の知識に基づいた判断が多く求められます。カラーコーディネーター/色彩検定のどちらも、マーケティングに活かせる知識が身につけられる資格といえるでしょう。
近ごろの販促施策では、マーケティングが強く関係してくるため、データ分析のスキルが求められます。
販促の施策を立案する際は、たくさんのマーケティングデータやリサーチデータを分析したうえで、プロモーションの方向性を導き出します。また、販促を続ければ、データベースに大量のデータがストックされていきます。正しく分析できなければ、それはただのデータの集合体にすぎません。データを正確に分析し、有益な解を導き出してこそ、最適な販促の実現につながるのです。
統計検定の資格を取得することで、ターゲットのセグメントをはじめ、数値に基づいた戦略的プロモーションの立案や、施策実施後の効果検証で能力を発揮できるスキルが身につきます。
IT技術の発達やインターネットが主流になったことにより、セールスプロモーションにも、戦略や分析が欠かせない時代となりました。なんとなくの知識だけでは、結果を残し、それを継続し続ける施策を導き出すことが難しくなったといえるでしょう。
マーケティングの観点では、結果の分析が重要視されます。実施した施策をロジカルに分析できる時代だからこそ、体系化された知識が重要なのです。セールスプロモーションの世界では、身につけた知識を最大限に活かせることでしょう。資格の取得を視野に入れ、ライバルに打ち勝つスキルを身につけることが重要なのです。