店舗に来店してくれたお客さまに対し、お礼の意味を込めて手渡すノベルティ。ノベルティの配布は、来店したお客さまとコミュニケーションをとる重要なきっかけともなります。
しかし、ただ単純にノベルティを配布するだけでは、その効果を生かすことができないばかりか、時にマイナスイメージにつながってしまうことも。ノベルティを配布した結果、チャンスを生かせないばかりか、逆効果になってしまっては、せっかくの予算が無駄になってしまいます。
ここでは、来店のお礼としてノベルティを渡す際に、気をつけなければならないポイントをお伝えします。
ノベルティを単純に配布しているだけでは、モノのばら撒きに終わってしまいます。
ノベルティを手渡す機会は、お客さまとの貴重な接点。企業やブランドの広報活動ができるチャンスとも言えます。
配布するノベルティには、しっかりと名入れをし、企業やブランドのアピールをしましょう。また、オリジナルデザインでブランドを強調すれば、ノベルティを受け取った側の印象もより強くなります。
ただモノを渡すだけでなく、ノベルティ配布はブランドアピールの機会だと捉えることが重要です。
実用的なノベルティは、持ち帰って活用したくなるものです。季節ごとに欠かせないアイテムや、家事で使えるものなど、実用性の高さはノベルティの付加価値となります。ノベルティを配布することで、お客さまの印象は良くなりますが、より実用的なノベルティを提供することで、その印象は大きくアップするのです。
ターゲットに需要のあるノベルティを提供すれば、企業やブランドの印象がアップするのは言うまでもありません。そして、ノベルティは活用してもらうことで、さらに強い企業アピールができるツールになるのです。
せっかくノベルティを配布しても、持ち帰ってもらう際に邪魔になるものでは逆効果。企業アピールはおろか、悪い印象を与えてしまいます。
お出かけ中のお客さまの場合、荷物が増えてしまうことにマイナスイメージを抱く人もいます。大きなノベルティだから印象に残るというわけではありません。受け取る側の心理を考え、持ち帰りやすいものを選ぶようにしましょう。
また、携帯できるというのも、実用性に富んだノベルティの特長です。いつでも携帯できて活用できるアイテムを選ぶことで、活用してもらうことはもちろんのこと、強い企業アピールができるのです。
好みが分かれるものや消耗品ではないもの、処分に困るノベルティも、受け取った側にマイナスイメージを持たれるケースがあります。せっかく粗品として提供しているのに、受け取った側に負担を強いてしまっては本末転倒。
実用性を考えると、提供した後に処分できず残ってしまう商品よりも、消え物と呼ばれる、使うとなくなるものを選ぶこともひとつのポイント。消耗品のラインアップを選ぶことで、定期的にノベルティを配布する機会を作れるのです。
ノベルティの企画を立案する際は、一人よがりになってしまわないよう気をつける必要があります。あくまで、お客さま目線に立ち、実用性のあるノベルティを選ぶようにしましょう。
ノベルティ配布は、販促戦略のひとつです。ただ単に、お客さまとの接点を作ることだけを考えるのではなく、どうやって販促に結びつけるかを意識することが重要なのです。
お客さまの来店頻度を向上させるためにノベルティを活用するなら、行楽や新生活シーズンに合わせて、実用的なノベルティを配布することで、スムーズに来店を促すことができます。また、来店の頻度が一定のお客さまに対しても、「ノベルティだけでも貰いに来てください」と来店を促進することで、戦略的にコミュニケーションを図ることができます。
顧客化できていないお客さまをターゲットとしたノベルティ配布なのか、管理顧客に対するノベルティ配布なのか。また、管理顧客の場合には、来店促進を目的とするのか、客単価向上を目的とするのかといったように、ノベルティ配布には、販売戦略をしっかりと立てることが重要です。そうすることで、ノベルティの配布が、効果的な販促活動につながるのです。
企業アピールにもつながる名入れやオリジナルノベルティ。だからこそ、どのようにブランドイメージを伝えるか、付加価値のあるノベルティはどんなものか、販促にはどのように結びつけるかといったポイントを、しっかりと押さえる必要があります。
単なるモノのばら撒きに終わってしまうことなく、受け取る側のマイナスイメージにもつながらないようなノベルティの配布を意識しましょう。しっかりとした戦略を立てたうえでノベルティを活用し、効果的な販促につながる来店時コミュニケーションを心がけることが重要なのです。