販促品の在庫と聞くと、ネガティブなイメージを持つ販促担当者様もいるかもしれません。ところが、効率的に販促品を購入するためには、在庫を前提で発注することがポイント!そうすることで、コスト面でのメリットはもちろん、お客さまに喜ばれる販促品選びができます。ここでは、在庫を見据えた効率的な販促品の選び方を解説します。
販促品は大ロットで購入する方が1個当たりの単価を抑えることができます。ただし、大ロットで販促品を発注すると、すぐには配布を終えることができないため、在庫を見据えた発注がポイントとなります。
あまり大きなロットで発注してしまうと、計画通りに販促品が配布できないのでは・・・と心配する人もいるかもしれませんが、ロット数が少ないと結果的には発注単価が高くなってしまいます。多くのターゲットに配布したい販促品ですから、できるだけ個数は確保したいもの。大ロットで購入し在庫を抱えたとしても、コンスタントに配布を続けられるアイテムを選定することで、在庫を考慮した発注ができるのです。
在庫を見据えた販促品選びでは、あまり流行に左右されないアイテムを選定することが重要。例えば、紙袋やボールペンなどがおすすめ。実用性が高く、「手元にあったらいいな」と感じてもらえるアイテムを選ぶようにしましょう。食料品のように賞味期限があるものは、在庫に不向きなアイテムです。
効率的に販促品を発注するためには、中長期的に配布する計画を立て、在庫管理を行ったうえで、単価を抑えた販促品を購入することが鍵となるのです。
販促品は常に計画通りに配布できるとは限りません。サービスを利用してくれたターゲットへの特典や来店時に配布する特典の場合、販促品の配布数が事前に確定できないため、予定通りに販促品を配布できないケースもあるはずです。
しかし、信頼できるメーカーの品質に優れた販促品なら、受け取るお客さまのニーズも高くなるため、いつまでも在庫が残ってしまうリスクを抑えることができるのです。
今の時代、ノベルティは決して珍しい存在ではありません。販促品を受け取るターゲットも日ごろからノベルティを受け取り慣れていることでしょう。そのため、販促品を手に取ったときに、品質が高いかどうか直感的に気づくこともあるのです。販促品の品質は、手に持ったときの質感や使ってみたときの使用感などに差として現れてきます。
コスト面で効率的な販促品の発注を意識し過ぎるあまり、品質を抑え低単価なアイテムを大量に購入してしまっては、在庫が残ってしまうリスクを高めてしまいます。倉庫に販促品が残り続けてしまうリスクを防ぐためには、ターゲットを満足させる品質にこだわることもポイントのひとつなのです。
自社独自のアイテムを制作するオリジナル販促品。汎用的な販促品を配るよりもインパクトがありますし、競合他社との差別化を図ることもできます。独自のアイテムを制作する場合でも品質へのこだわりは重要です。なぜなら、オリジナルデザインを印刷するケースが多いからです。
オリジナル販促品の場合も、制作するロットが大きい方が、コスト面で効率的です。中長期的な配布プランを組み、在庫を管理しながら配布していくことをおすすめします。
そこで注意しなければならないのが、在庫として管理している間に製品の劣化や印刷の色落ちなど、品質が低下してしまうことです。せっかく制作単価を抑え効率的に作ったとしても、品質が低下してしまっては意味がありません。紙や素材に印刷するオリジナル販促品では、長期間にわたり劣化しない素材や色落ちしにくい印刷方式などにもこだわりたいところです。
また、在庫を保管しておく場所も重要です。直射日光が差し込む場所で保管してしまうと、どうしても印刷面が劣化してしまいます。オリジナル販促品を作る際は、中長期の在庫管理で品質が劣化してしまわないよう、保管場所にも配慮したうえで制作することをおすすめします。
販促担当者としては、配布を見込める数だけに絞って販促品を発注したくなるもの。小ロットで発注した方が、費用が抑えられると考えるからです。ただし、そういった発注を続けていると、結果的にコストも肥大化してしまいます。中長期にわたって販促品を配布する計画を立て、在庫を前提とした発注で効率的に販促品を購入しましょう。賢い販促品購入のポイントは、在庫と品質を意識することなのです。