ノベルティのアイデアが出なくて困った経験はありませんか。アイデアは湧き出るように生み出せるときもあれば、行き詰まってひとつも出ないときもあります。感性だけに頼って発想していると、状況によってアイデアが生み出せるかどうかが左右されてしまいます。また、アイデアの質という点でもアベレージを保つのが難しいでしょう。
良質なノベルティ案を出し続けるには、自分なりの発想法を身につけるのが近道。優れたアイデアを出し続けるためのアイデア発想法を紹介しましょう。
オズボーンのチェックリストは、ブレーンストーミングの発案者といわれる、A・F・オズボーン氏が生み出した発想法です。9つのチェックリストに回答していくことで、どんどん視野が広がっていきます。オリジナルでノベルティを作る際のように、自由に発想を広げたいときに便利な発想法です。
下記の9つのチェックリストに答えて、どんどん発想を広げていきましょう。
1.「転用」ほかに使い道はないか?
(例)普段のお手拭きとしてではなく、防災用にウェットティッシュを提供してみる。
2.「応用」ほかに似たものはないか? 真似できないか?
(例)ミネラルウォーターを購入すると売上の一部が難民の支援金になる施策を真似して、商品を購入すると植樹ができる。
3.「変更」コンセプトや色、素材を変えてみたらどうか?
(例)罫線にドットが入ってきれいに字が書けるノート。
4.「拡大」大きくしてみたらどうか?
(例)風が心地いいジャンボうちわ。
5.「縮小」小さくしてみたらどうか?
(例)バッグのポケットにすっきり収まる小型モバイルバッテリー。
6.「代用」ほかのもので代用できないか? ほかのアプローチはないか?
(例)再生資源を使ったエコノベルティ。
7.「置換」ほかのものに置き換えられないか? ほかの順番はないか?
(例)他社とのコラボでオリジナルノベルティ
8.「逆転」上下左右を反対にしてみたらどうか?
(例)裏表を逆転できるリバーシブルバッグ。
9.「結合」組み合わせてみたらどうか?
(例)洗剤やクッキングペーパーなどの台所用品をセットした主婦セット。
マンダラートは、1987年に今泉浩晃氏によって考え出されたアイデア発想法です。人は空白があると埋めたくなるという欲求があるそうですが、この発想法は空白のマスを埋めるという作業を通じて強制的にアイデアを出すことができる手法です。行き詰まってアイデアが出ないときや、時間がないときにおすすめしたい発想法です。
1. 紙やホワイトボードに3×3の9つのマスを記載します。
2. 中央のマスに発想したいテーマを書きます(例えば「女性向けノベルティ」)。
3. 周りの8つのマスに関連するアイデアを書いていきます(例えば「化粧品」「ファッション」「旅行グッズ」など)。
4. 8つのマスに書いたアイデアのなかからひとつを選んで、それをさらに新しい9つのマスの中央に書き、関連するアイデアを書いていきます。そして思いついたことは、どんどん記入していきましょう。(例えば「化粧品」を選んだ場合は「ミラー」「ポーチ」など)。
ブレーンストーミングは、「オズボーンのチェックリスト」と同じく、A・F・オズボーン氏が生み出した発想法です。複数人でアイデアを出し合うことで、ひとりでは思いつかない量のアイデアを出すことができます。最も有名な発想法ですが、正しく実施できていないケースも多いようです。正しいルールのもとで実行すれば、アイデアの発想量も増えるでしょう。
1. まずはテーマを明確にしましょう。
「展示会で配布するノベルティには何がよいか」、「キャンペーンの抽選景品は何がよいか」など、テーマを明確にすることが重要です。複数で実施する発想法なので、テーマをメンバー間で共有することも重要です。
2. 「WHAT」と「HOW」と二段階でアイデアを出していこう
「WHAT」は“どのようなものがよいか”、「HOW」は“具体的なアイデアは何か”となります。例えば、「展示会で配布するノベルティには何がよいか」がテーマなら、「主婦層が多く来場するから主婦向けのノベルティがよいのではないか」(WHAT)、「主婦層には洗剤のような日用品を配布しよう」(HOW)のように発想してみましょう。最初から結論を出そうとするよりもよいアイデアが生まれるでしょう。
そして、ブレーンストーミングを実施する際は、「制限時間を設けて集中的にアイデアを出す」「ほかのアイデアの批判はしない」「他メンバーのアイデアに便乗する」といった点に留意することが重要です。
アイデア発想法に限らずどのようなフレームワークでも、そのフレームワークを使い始めたころは、なかなか要領がつかめないものです。多くの人がそこであきらめてしまい「この発想法は使えない」、「私には合わない」と判断してしまいがちです。しかし、実践を繰り返すことで、アイデア発想法は着実に身についていきます。ぜひアイデア発想法を身につけて、良質なアイデアを生み出してください。