販促とは何か？について考えるブログ
競合他社がひしめき合うこの時代。大手量販店やモデルハウスなど、エリア販促は熾烈を極めています。他の店舗や競合よりも自社に目を向けてもらうためには、来店者向けの施策よりも店舗への集客につながる来店促進の施策に力を入れる必要があるでしょう。今回は、エリア販促に欠かせない来店促進キャンペーンについて解説します。
目的を持ったお客さまはおのずと店舗に足を運んでくれますが、そうでないターゲットは特別にアプローチしなければ来店を促すことはできません。そういったターゲットといかに継続的な接点を持つかが、売上げアップのカギとなります。
たとえばファミリー層をターゲットにしたエリア販促では、おでかけにマッチした企画がポイント。ファミリーで来店されたお客さまに対し、おでかけ時に役立つノベルティを配布すれば、店舗に足を運びたくなるきっかけ作りができます。
おでかけついでに来店してもらうとはいえ、顧客接点の機会を作ることは販促において重要なこと。おでかけにマッチした企画で自然な来店促進を実施してみましょう。
ファミリー層をターゲットに来店促進する場合、子どもが喜ぶイベントを企画するのもポイントのひとつです。イベント企画会社に依頼すれば、子どもが喜ぶパッケージイベントをたくさん提案してもらえます。自社でイベントのすべてを企画・運営するのではなく、イベント企画会社に協力してもらうことで、コストを押さえた子ども向けイベントが実施できます。
また、子どもが喜ぶアイテムを用意することも来店促進につながります。来店時に子どもが夢中になって取り組めるペーパークラフトなどのアイテムや、ものづくりを体験できるワークショップを開催するなどはその一例です。ファミリー層をターゲットとすることで、効果的なエリア販促ができるでしょう。
すでにオンラインショップに顧客がいる場合は、Webと店舗をうまく連携するO2O型（Online to Offline）のキャンペーンが効果的です。
キャンペーン特典を発行する場合でも、O2Oを意識することでさらに効果的なキャンペーンを組むことができます。
たとえば、ただキャンペーン特典を発行するだけでなく、Web上の管理画面で引換券を発行し、引き渡しを店舗で行うなどの方法はいかがでしょうか。キャンペーン特典を受け取るためには店舗に足を運ぶ必要がありますので、自然な来店を促すことができます。普段はオンラインショップで買い物をしているという管理顧客を店舗に誘導することができるため、客単価のアップにもつながります。
来店時にオンラインショップで使えるポイントがたまる仕組みを採用すれば、ターゲットの来店を促進できます。普段オンラインショップで商品を購入しているターゲットでも、来店することでWeb上にはない店舗ならではの興味・関心を持つはずです。ポイント目的で来店した結果、実際に商品をその目で見て触れることで、新たな購買意欲がわいてきます。来店だけでなく購買促進にもつながるエリア販促といえるでしょう。
SNSを活用すれば、小さな店舗でも気軽に情報発信ができる時代になりました。近ごろでは、インスタグラムに投稿された写真が話題を呼び、口コミが広がることで来店者数がアップする事例がたくさんあります。
女性の反響を呼ぶオシャレな店内や料理・飲み物を来店時に撮影してもらい、それをインスタで投稿してもらうことで口コミ効果が広がります。また、インスタで投稿してくれたお客さまに対し、総付や抽選型のキャンペーンを行えば、来店促進だけでなく、店舗の認知も広がるなどエリア販促効果がさらに高まることでしょう。
店舗スタッフがインスタ映えする写真をアップして来店促進を行う場合、シズル感を演出することが重要です。シズル感とは「おいしそうな感じ」「食べたくなる感じ」など写真から料理や飲み物などの瑞々しさが伝わる感じのこと。人の五感を刺激する感覚を指します。
単に料理の写真をアップするのではなく、カットされた肉の断面をうまく撮影するなど、食材の魅力を伝え食欲をそそる演出をするのがポイント。「商品が欲しい」という欲求よりも、魅力的な空間の中で料理を食べてお腹も心も満たしたいといったように、「体験欲求」を刺激できるかどうかがポイントになるでしょう。
店舗への来店者数をアップさせるためには、エリア販促は欠かせません。どのエリアをターゲットにすれば販促効果がアップするのかを把握できても、効果的なアプローチができなければ、来店に結びつけることはできません。ターゲット層の選定やSNSなどの活用でアプローチを工夫すれば、競合と差別化したキャンペーンも実施できます。お客さまが足を運びたくなるキャンペーンや演出で店舗への集客をアップさせましょう。
