せっかくノベルティを用意したものの、なかなか振り向いてもらえず、素通りされてしまうという経験を持っている人は少なくないはず。必死になって企画を考え、準備したノベルティが見向きもされないのは悔しいものではないでしょうか。
値段や納期だけでノベルティを選んでいては、ただのモノのバラ撒きになってしまっている可能性があるので要注意。お客さまに振り向いてもらい、喜んでノベルティを受け取ってもらうためには、アイデアが必要なのです。ここでは、確実にノベルティを受け取ってもらいたいと願う販促担当者に向けて、素通りさないためのアイデアをご紹介します。
人通りの多い場所でノベルティを配布する場合は、賑わっている雰囲気を作り出すことがポイント。しっかりとノベルティを届けるためには、男女問わず足を止めてノベルティを受け取っているという雰囲気づくりが欠かせません。
そのためには、男性向けのものと女性向けのもの、両方のノベルティを用意しましょう。男性向けには「ビジネスアイテム」、女性向けには「エチケット用品」や「キッチン用品」といったように、それぞれにとって魅力が感じられるノベルティを用意することがポイントです。
カップルや夫婦で通行している人に声をかける場合、男女どちらか一方への声かけだけでは、足を止めてもらえないことが多いことでしょう。男性用・女性用のノベルティを用意しておけば、彼と彼女、夫と妻、ともに足を止めて注目する理由になります。多くの人たちが行き交う場所でノベルティを配布する場合は、男女両方に向けたノベルティを用意することが、確実な配布につながります。
男性向け、女性向け両方のノベルティを用意することが難しい場合は、配布するノベルティの名入れデザインを2種類用意するだけでも効果的かもしれませんね。
ショッピングモールなど商業施設内でノベルティを配布する機会もあるでしょう。そんなときは、子ども用のノベルティを用意するのがポイント。家族で時間を過ごしていると、子どもの興味が中心になるケースも多いはず。子ども用ノベルティで興味を引くことができれば、足を止めてもらえる確率がグンと高くなります。
逆に、子どもが興味を持たないものに対しては、時間を割いてもらえないことが多いのが現状。そうなると、どれだけ声かけしても、足を止めてもらえない状況になってしまいます。
日用品のような既製品のノベルティでも、「かわいいキャラクターやデザインを印刷する」といったアイデアひとつで子ども向けのアイテムに変身させることができます。ショッピングモールなどでノベルティを配布する場合は、子どもの心を掴むノベルティを準備しておくことが重要なのです。
こちらのアンケート結果にもある通り、“あなたが今までに受け取ったノベルティで不満に思ったのことはどのような点ですか?”という問いへの回答で、「使い道がない」「持ち歩きに対して不満がある」ノベルティは、いくら無料配布のノベルティといっても敬遠されがち。
ノベルティも販促戦略の一環だと考えれば、受け取るお客さまの満足度を考えることは当然といえるでしょう。
ノベルティを受け取るお客さまに喜んでもらうためのポイントは、「実用性」と「季節性」を考慮すること。主婦向けには家庭で使える「キッチン用品」「エチケット用品」など。男性向けには仕事で使える「多機能ボールペン」や「USBメモリ」など、実用性に配慮してノベルティを選定することが重要です。
また、家族にとって使えるノベルティなら、「家族みんなの衛生面を考えたアイテム」「行楽シーズンに活用できるアイテム」など、季節性を考慮したノベルティも効果的です。
受け取る側の満足度を考え、「便利で使えるノベルティ」「この季節に使えるノベルティ」であるかを意識して、ノベルティを選定することを心がけましょう。
ノベルティを受け取ってもらうための演出として、「ガラガラ抽選会」など、イベントを絡めた配布形態を用意するのもポイント。参加型のノベルティ配布を企画することで、ただ単にノベルティを配るよりも、足を止めてくれるお客さまが増えること間違いなしです。
また、子どもの興味を引くポイントにもつながりますが、「バルーンアート」や「スーパーボールすくい」など、賑やかしやゲーム性を加えることで、家族連れが多く足を止めてくれるようになります。このアイデアは、ノベルティ配布と併せて製品やサービスの説明を行う場合にも効果があります。イベント性や話題性を持たせることで、ノベルティを受け取るお客さま自身に参加意識を持ってもらうことができるのです。
確実にノベルティを受け取ってもらうためのアイデアをお伝えしましたが、実は、どれもお客さま目線に立ったノベルティ戦略を実施しているだけ。ノベルティを受け取る人たちが、「どういう状況で」「どんなものを望むのか」を考えたうえで、ノベルティを選定したり、配布のアイデアを盛り込んだりすることが重要なのです。
企業側の都合でノベルティを選ぶのではなく、お客さま目線に立ったノベルティ選定を心がける。おもてなしの気持ちがお客さまに伝われば、素通りされることはなく、お客さま自らがノベルティに目を向けてくれるはずです。