営業ツールというと、一般的にはパンフレットやカタログ、営業資料などが想起されるでしょう。しかし、今後はそこにノベルティもぜひ追加してください。
ノベルティは、ユーザーのロイヤリティアップや購買刺激のためのインセンティブとして展示会やキャンペーン賞品として利用されるのが一般的ですが、実は営業ツールとしても効果的です。「既存顧客のロイヤリティアップ」や「新規訪問で相手との距離を縮める」、「資料送付の際の開封率アップ」といった、営業活動の重要な局面で利用できるのです。ここでは、営業ツールとしてのノベルティの活用法を解説していきましょう。
ノベルティには、日ごろお世話になっている既存顧客に配布して、ロイヤリティを高めるという使い方があります。得意先への挨拶品というと、年末年始に配るカレンダーやタオルなどが一般的ですが、そのほかにもさまざまなタイミングでノベルティを渡してみましょう。
例えば、定期的に訪問する上得意客なら、半期に一度ノベルティを配布してはいかがでしょうか。ここで配布するものは、必ずしも高価なものである必要はありません。付箋やメモ帳、ボールペンのように、普段使えるステーショナリー系のノベルティは何個あっても困らないもの。比較的低単価で提供可能であることもポイントです。日常的に目に触れるノベルティに名入れをしておけば、使うたびに自社のことを思い出してもらえます。
新規訪問において、顧客との距離を少しでも縮めることは重要なプロセスです。営業活動では相手のニーズをとらえることが大切ですが、そのためにはまず、相手との距離を縮める必要があります。
そんな、相手との距離を縮めたいときにもノベルティは有効なツールです。相手のニーズや性格的な特徴も不明の段階なので、ノベルティをフックに会話を盛り上げていくといいでしょう。会話が活性化すれば自然に距離も縮まっていきます。既存顧客と同様に日常的に使えるノベルティなら、ノベルティへの接触頻度が多くなって自社を想起してもらいやすくなります。
営業先に持ち運ぶものなので、大きいものや重いものは営業ツールとしてのノベルティには向きません。新規の商談であることを踏まえると、ウェットティッシュのように社名を全面印刷できるものがおすすめです。比較的納期も短く、小ロットでも対応できるので、急に必要になった場合でも確保しやすいというメリットがあります。日々の営業活動でタイミングを逃さずに提供できるでしょう。
DMを送る際は、ちょっとしたノベルティを同梱することをおすすめします。DMは開封してもらえなければ、当然ながら投じた費用がすべて無駄になってしまいます。ノベルティを同梱することで見込み客の興味を引くことができ、開封率をアップさせることができるでしょう。
DMとノベルティを合わせて送付する場合は、封筒に入る大きさのものを選ぶのがポイント。おすすめは、クリアファイルやノートのように薄くて壊れにくいもの。前面印刷ができるので自社の宣伝にも効果的です。新規客へのノベルティと同様、ウェットティッシュもよいでしょう。
営業ツールとして見たとき、ノベルティは絶対に必要なものではありません。パンフレットや営業資料があるのに、なぜわざわざノベルティを用意しなければならないのかと、疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、ノベルティは既存顧客のロイヤリティアップ、新規顧客との距離を縮める、DMの開封率アップなど、営業活動の重要な局面を後押ししてくれるツールです。そのように考えると、ノベルティを活用するかどうかで、営業活動の成果は大きな差になるのではないでしょうか。