ノベルティはただ配布するだけでは意味がありません。どんなに顧客に喜んでもらえたとしても、目的を意識せずに配布していては、単なるばら撒きに終わってしまいます。販促で活用するツールですから、必要性があるのはもちろんのこと、その活用方法や効果までしっかりと意識する必要があります。
「なぜノベルティを配るのか?」という目的を意識すれば、その必要性は明確になってくることでしょう。ここでは、なぜノベルティが販促の武器になるのか、その理由についてお伝えします。
販促活動のスタートは、顧客との接点を持つこと。それをいかに作り出せるかが重要といえます。
キャンペーンや新商品発表など、販促のネタがたくさんあれば、お客さまとの接点作りに困ることはないかもしれません。しかし、現実にはそんな機会は多くはありません。そんなときでも、ノベルティがあればスマートに顧客との接点を持てるのではないでしょうか。
販促ツールとしてノベルティが必要とされる理由は、「お客さまとつながる」ために欠かせないアイテムだからなのです。
販促のきっかけ作りとなるノベルティ。販促シーンごとにその必要性はさまざまです。ノベルティが販促のきっかけとしてどのように活用されるのか、シーンごとに見ていきましょう。
展示会やイベントに参加するのであれば、イベント終了後にスムーズな営業アプローチができるよう、来場者からのリードはできる限り獲得したいもの。そこで、きっかけ作りに活用できるのがノベルティなのです。
ブースでのプレゼンテーションに耳を傾けてもらったあとはリード獲得のチャンス。ノベルティと引き換えにすることで、名刺やアンケートなどのリードをスムーズに獲得できるメリットがあります。
また、展示会やイベントと親和性の高いノベルティなら受け取る側も価値を感じられるため、企業アピールにもつながります。リード獲得のきっかけとして、ノベルティはその力を発揮してくれることでしょう。
特に訪問理由がなくても、得意先を訪れ営業チャンスを狙うのが営業マンの仕事。しかし、訪問する理由がなければ、アポイントさえも取りづらいはず。そんなとき、ノベルティを活用すれば訪問理由を作り出せるでしょう。
また、訪問するたびに名刺だけを残してくる営業スタイルでは、相手に強い印象を残せるとはいえません。営業アプローチの武器としてノベルティを活用すれば、話のきっかけになるだけでなく、訪問時の印象を強めることもできます。得意先との良好な関係構築に効果を発揮することでしょう。
ターゲットにDMを送って来店を促進する際、来店を強くプッシュするネタが欲しいところ。そんな来店促進のきっかけとしてもノベルティは活用されます。
DMやメルマガなど、ターゲットに情報を届けるツールはたくさんありますが、来店する動機を生み出すことができなければ、施策効果は薄れてしまうことでしょう。
店内イベントやキャンペーンなどが催されていれば来店促進の告知に使えますが、常にそんな機会を望むことは難しいはずです。それでも来店は促進したい。そんなときは、ノベルティが強力な武器となってくれることでしょう。ターゲットに自然に来店を促すためにも、ノベルティは欠かせないアイテムなのです。
商業施設や公共スペースで対面型のキャンペーンを行う際、いかにしてターゲットに足を止めてもらうか悩む人も多いのではないでしょうか。そんなとき、ノベルティを活用すれば、興味を持つきっかけを作ることができます。
キャンペーンブースに立ち寄るのが主目的ではない人たちは、手ぶらで声掛けするだけでは足を止めてくれません。何らかの興味関心やメリットを感じるからこそ足を止め、呼びかけに耳を傾けてくれるものです。
家族連れには子ども向けのノベルティを用意して興味を引きつけたり、主婦向けには新商品の日用品で気を引いたりと、そのアプローチはさまざま。お客さま接点からスタートする対面型のキャンペーン現場において、ノベルティは必要不可欠なアイテムといえるでしょう。
商品の購入やサービスへの入会・利用をしてくれた顧客には、感謝の気持ちを伝えたいもの。言葉でお礼を伝えるのはもちろんですが、付加価値となるメリットも提供したいところです。そんな場面でもノベルティは活用できます。
売上アップを狙ううえで、リピーターの育成は欠かせない施策です。新規顧客ばかりを開拓していては、顧客獲得のコストがかさんでしまうため、リピーターを増やすのは営業上の課題のひとつともいえます。次回の購入や利用に結びつけるためには、おもてなしの気持ちは欠かせません。リピーター育成に活用できるのも、ノベルティの強みのひとつといえるでしょう。
ノベルティは営業アプローチのきっかけを作れる重要なアイテムですが、効果はそれだけにとどまりません。ノベルティに名入れすることで、企業アピールや広告の効果も見込めるところに注目してみましょう。
既製品のノベルティを配布する場合でも、名入れすることで企業色を出すことができます。たとえば日用品をノベルティとして配る場合、製品そのものに企業名やブランド名を名入れすることが重要です。実用性の高いノベルティは、日ごろから家庭で使ってもらう機会が多く、名入れすることでしっかりと企業アピールをすることができます。
また、営業訪問にノベルティを活用する際も、名入れは欠かせません。壁掛けや卓上タイプのカレンダーはもちろんのこと、メモ帳などのビジネスアイテムをノベルティとして配る場合、名入れすることで、社内や社員の手元で企業アピールができます。訪問のきっかけを作れるだけでなく、企業アピールも同時に行えますので、名入れはとても重要なのです。
さらに、企業名やブランド名の名入れだけでなく、オリジナルのパッケージをデザインすることで、より企業色を強めたノベルティも制作することができます。
たとえば、展示会やイベントに出展する場合、競合他社と同様の製品やサービスを提供していることもあるでしょう。そんなケースでも、オリジナルノベルティをうまく活用すれば、来場者により強い印象を残すアプローチも可能となるのです。
販促ツールのひとつとして当たり前のように使っているノベルティも、その必要性や活用方法を意識しなければ、単なるばら撒きに終わってしまいます。せっかく販促の武器として活用できるノベルティも、コストの無駄遣いに終わってしまっては意味がありません。
ノベルティの生かし方や効果は、シーンによって異なります。効果的な販促に結びつけるために、その必要性と活用方法を意識するのは大切なポイントなのです。普段何気なくノベルティを配っている担当者も、改めて「ノベルティは販促の武器だ」ということを意識してみてはいかがでしょうか。