「納期に遅れてイベント当日にノベルティが届かなかった」「オリジナルのノベルティを注文したが、でき上がったサンプル品を見たらこちらが伝えていたイメージとかけ離れていた」など、ノベルティ製作に関するトラブルは意外と多いもの。販促会社の選定を失敗してしまうと、このようなトラブルに遭遇しかねません。
ここでは、膨大な数の販促会社のなかから自分たちの目的に最適な企業を選定できるように、選び方のポイントを解説していきます。正しいパートナー選びを理解して、トラブルを事前に回避できるようにしましょう。
販促品の選定は、「どのようなノベルティが欲しいのか、コンセプトを明確にすること」、そして「そのコンセプトをきちんとカタチにしてくれる販促会社を選ぶこと」です。
ポイントは、販促会社を選定する前にコンセプトを明確にしておくことです。コンセプト(どのようなノベルティが欲しいか)をカタチにするために販促会社に依頼するわけですから、コンセプトが曖昧なままでは、イメージしていたような、販促効果の高いノベルティを製作することはできません。
それでは、ノベルティのコンセプトはどのようにして決めればいいのでしょうか。さまざまな方法論がありますが、本記事では以下の3つのポイントに沿って決めることをおすすめします。
・目的(どのように使いたいか)
・ターゲットは誰か
・予算・納期はどれくらいか
まずは、ノベルティを製作する目的を明確にしましょう。イベントへの来場記念品としてノベルティを提供する場合とクローズドキャンペーンの景品としてノベルティを提供する場合とでは、選ぶべきアイテムは大きく異なります。ターゲットも重要です。「郊外に住んでいる30才の主婦、趣味は犬の散歩、3才の子どもがいる」といったようにできるかぎりターゲット像を具体的に描いておくのがコツです。具体化することで、どのようなノベルティなら喜ばれるか、イメージが広がるでしょう。最後に、基本的なことですが、予算と納期をしっかり確認しましょう。これらを間違えるとトラブルになりがちなので、特に注意が必要です。
ノベルティのコンセプトが明確になったら、いよいよそれをカタチにしてもらう販促会社を選定するステップです。企業選定は、「取り扱い商品」「納期・コスト」「信頼性」の3つの視点から行っていきましょう。
当然ながら、自分たちが求めているノベルティを用意できる能力が販促会社側になければいけません。そのため、まずは販促会社の取り扱い商品をチェックしてみましょう。
販促会社にはそれぞれ強みがあります。「日用品のラインナップが豊富」「バッグのオリジナル製作に特化している」など、各企業によって得意とする分野は異なります。ホームページや営業パーソンから、販促会社の強みを発見し、強みにしている分野と自分たちが欲しいノベルティがマッチしていることが重要です。
また、ノベルティにどの程度の加工度を望むかも重要なポイントです。販促会社には、既製品を中心に販売しているところと、顧客のオーダーに応じてオリジナルのノベルティを製作することを得意としているところがあります。既製品を使用せずまったくのオリジナルノベルティを製作したいといったように、加工度が高いノベルティを希望する場合は、当然ながらオリジナル品の製作経験があり、それを得意としている企業を選ぶべきです。反対に、加工は名入れ程度でいいから、複数の商品ラインアップの中からノベルティをチョイスしていきたいという場合は、既製品を中心に販売している企業を選びましょう。
納期とコストを曖昧にしたまま進めてしまうと、あとでトラブルになりかねません。予算はいくらぐらいか、ノベルティが必要な期日はいつか、基本的な事項は事前に必ず伝えておきましょう。希望の予算と納期でノベルティを用意できることが、販促会社選びの絶対条件です。
短納期での調達力や低コストの生産能力をポイントにして企業を選定するのもひとつの方法です。ノベルティの選定の際には、常にスケジュールや予算に余裕があるわけではありません。そのような場合に、短納期・低コストでノベルティを用意できる業者は重宝します。
最後に、ビジネスパートナーとして信頼できるかをチェックしていきましょう。残念ながら、信頼性に乏しい販促会社もなかには存在します。ノベルティを製作するスキル面の信頼性をチェックするには、過去実績を提示してもらうといいでしょう。自分が求めているノベルティに関する事例が望ましいといえます。
また、コミュニケーション面に関する信頼性もチェックしましょう。ポイントは、見積もり等の資料をきちんと期日通りに提出してくれるか、こちらの要望をきちんと理解しているかがポイントです。
せっかく良い販促品アイデアを思いついても、それをカタチにしてもらう販促会社の選定を間違えてしまえば、それまでの努力が水の泡となってしまいます。「取り扱い商品」「納期・コスト」「信頼性」の3つの視点から正しく企業を選定していきましょう。優れた販促会社は、コンセプトを忠実にカタチにしてくるだけでなく、納品までしっかりサポートしてくれます。